ステータスマッチ完全一覧——ホテル5社の受付状況・条件・最短ルート

ステータスマッチとは?まず3つの形態から押さえる

ステータスマッチとは、他のプログラムで持つ上級会員資格を証明して、別のプログラムの同等資格や挑戦機会を得る制度の総称です。JAL公式の連携ページでは「すでに保有している資格を認めて、相手方で対応する資格や優待を与える仕組み」と定義されています。

一口に「マッチ」といっても、動き方は3種類に分けられます。自分がどの形態を使えるのかを先に判定すると、申請先が絞れます。

形態仕組み2026年9月時点の実例
証明型他社のステータスと宿泊実績の証明を送り、審査を通って付与されるヒルトン・オナーズ(常設受付)
提携型航空会社とホテルの公式連携を通じて、資格や優待が相互に届くJMB×マリオット・ボンヴォイ(常設)、ANA×IHG(2026年10月以降順次)
挑戦型(チャレンジ)試用期間つきで暫定付与され、期間内の泊数を満たすと正式獲得になるヒルトンの90日ゴールド試用、JMB連携の「アクセラレータ」

この3形態を組み合わせて、持っている資格を起点に次の資格を取りに行く手法が「連鎖マッチ」です(第5章で設計の考え方を解説します)。

【2026年9月18日確認】ホテル5社の受付状況一覧

結論は、常設の受付窓口が確認できているのはヒルトン・オナーズのみ。航空会社を起点にするならJMB×マリオット連携が今すぐ使え、ANA×IHG連携は2026年10月以降です。下の一覧表が本記事の中核です。全行に「どこまで公式確認が取れたか」を書いています。

プログラム受付状況(2026-09-18時点)対象と方法付与・到達できるステータス
ヒルトン・オナーズ 常設受付あり(公式ヘルプに専用ページ) ベース・シルバー会員限定、1回のみ。他社の会員ステータス+過去24ヵ月の宿泊実績を証明して送信 90日間ゴールド→試用中に6泊でゴールド維持、合計12泊でダイヤモンド
マリオット・ボンヴォイ JMB(JAL)との相互連携が常設受付中。ホテル同士の常設フォームは確認できず JMBとボンヴォイの両方に入会してアカウントをリンク。ティアによりマッチかアクセラレータ(泊数挑戦)かが分かれる JMB資格に応じたボンヴォイの上級資格(マッチ適用の場合)
IHG One Rewards ANAとの連携が2026年10月以降に順次開始予定(発表済み)。直接の常設受付は確認できず ANAマイレージクラブとIHGの両方に入会してアカウント連携(開始前の準備は可能) ダイヤモンド+More→ダイヤモンドエリート/ダイヤモンド→プラチナエリート(ともに最低2泊)/プラチナ→ゴールドエリート/ブロンズ→シルバーエリート
ワールド・オブ・ハイアット 未確認(公式ページに3回アクセスしたが取得できず。詳細は第3章
ALL(アコー) 証明型マッチの常設受付は確認できず。ステータスナイト加点型のオファーは2026年4月30日に申請終了 再開オファーの確認か、泊数を直接積むか (終了済みオファーでは、会員ランク別にステータスナイト+3〜+8を付与)

この一覧表の作り方

各セルの数値・条件は、公式ページを取得して確認できたものだけを載せています(確認日は2026年9月18日)。公式確認が取れなかった行は「未確認」と書き、個人のまとめサイトの報告値は本文で「二次情報」と明示したうえで紹介します。申請の直前には、必ず各社の公式ページで最新条件を確認してください。

プログラム別の申請方法と条件(公式ページの確認結果)

ここからは5社を個別に見ます。原則として公式ページで読み取れた事実を中心に書き、参考にした二次情報(個人のブログ・note)はその都度明示します。

ヒルトン・オナーズ——常設受付。条件は「シルバー以下・1回のみ」

ヒルトンは公式ヘルプセンターに「会員ランクマッチ特典」の専用ページがあり、常設で受付しています。条件を要約すると次のとおりです。

  • 対象は現時点でベースまたはシルバーの会員。ゴールド・ダイヤモンド保有者は対象外と明記されています
  • ステータスマッチ専用ページから、他社ロイヤルティプログラムの会員ステータスと宿泊実績の証明を送信(過去24ヵ月以内のご宿泊が対象)
  • 承認されると90日間ゴールドにアップグレード
  • 試用期間中に6泊以上でゴールドを維持、合計12泊でダイヤモンドへ
  • 利用は1回のみ。未登録者が対象

注意点も公式に書かれています。電話番号・住所・生年月日・クレジットカード情報などの個人情報は送らないこと。証明は「ステータスのランクと有効期限が分かる画面+宿泊実績が分かる画面」で十分です。ゴールド以上をすでに持っている人が申請しても処理されないため、申請前に自分のランクを確認しましょう。

マリオット・ボンヴォイ——JALとの相互連携と「招かれた人だけ」のオファー

マリオットは2本立てと考えると整理しやすいです。

1本目はJMB(JAL)との相互連携。JAL公式の連携ページが常設で公開されており、JMBとボンヴォイの両方に入会してアカウントをリンクすると、保有ティアに応じた特典が受けられます。世界中の会員が参加可能と明記されている点が特徴です。なお、ティアによってはステータスマッチではなく「アクセラレータ」(決められた期間内に泊数を積む挑戦)になる場合があり、エリートナイトクレジットはこのチャレンジに適用されないと公式に書かれています。

2本目はホテル同士のマッチです。こちらは常設の申請フォームを確認できていません。カードメディアのまとめ(usa-cards-lab)は「不定期で実施されるキャンペーン」と説明しており、別のガイド(Financial & Elite、2026年9月8日更新)は「他プログラムのステータス保有者向けのチャレンジオファーがメールで届くケースが多い」と報告しています。つまり受動的な側面が強く、ボンヴォイへの入会とメール受信の許可を済ませておくことが準備として現実的です。オファーが届くかどうかは運次第で、保証はありません。

逆方向(マリオットのステータスを他社へ出す)は幅が広く、マリオットのゴールドエリート以上を証明に他のホテルグループへ出せるほか、航空会社とも連携しています。個人の旅行ブログ(abtem、2026年9月6日更新)の検証では、JAL(毎年2,000〜40,000 FOPのボーナス)、シンガポール航空KrisFlyer(プラチナ以上からElite Gold相当)、United、Air Canadaなどが挙げられています。提携が「資格そのもの」なのか「ボーナスポイント」なのかは提携先ごとに異なるため、使う前に対象便と付与内容まで確認してください。

IHG One Rewards——2022年の実施例と、2026年10月のANA連携

IHGでは2022年に限定キャンペーンとしてステータスマッチが実施された記録があります(個人のブログ「ピピノブ」による報告)。当時は申請通過で120日間プラチナを試用でき、120日内に5泊でプラチナ、15泊でダイヤモンドを獲得できるという内容で、通常70泊が必要なダイヤモンドが15泊で狙えるとして話題になりました。申請期間は2022年7月31日までで、今は終了しています

2026年9月18日時点でIHGの個人向けマッチフォームを検索しても常設ページは見つかりませんでした。IHG公式の会員特典ページに「ステータスマッチ」として記載があるのは、ゴールド以上の会員がハーツのエリートステータスを無料で取得できるという逆向き(IHG→レンタカー方向)の特典で、ホテル側への入站マッチは確認できていません。代わりに動きがあるのがANAとの連携です。2026年4月22日、ANAはIHGとの「包括的ロイヤルティ・パートナーシップ」締結を発表し、2026年10月以降順次、AMCステイタス会員へのステイタスマッチを実施すると公表しました。

  • ダイヤモンド+More→IHGダイヤモンドエリート
  • ダイヤモンド→プラチナエリート
  • プラチナ→ゴールドエリート
  • ブロンズ→シルバーエリート

ただし上位2ランク(ダイヤモンドエリート・プラチナエリート)は最低2泊の宿泊実績が必要とプレスリリースに明記されています。同一ページで「ダブルディップ」(海外発ANA国際線でANAマイルとIHGポイントの同時獲得)とポイントの相互交換も発表されており、ANAステータス保有者は申込開始の発表を待つ価値があります。開始前からできる準備は、IHG One Rewardsへの入会と両アカウントの連携です。

ワールド・オブ・ハイアット——公式確認が取れなかった(正直な記録)

ハイアットは本記事の調査時点で、ステータスチャレンジとみられる公式ページ(world.hyatt.com配下)に3回アクセスを試みましたが、いずれもサーバー側の制限(HTTP 429)で取得できませんでした。取得日時点の公式条件を書けないため、本記事では数値を断定しません

参考として、個人のまとめ(note・くまろぅちゃん、2026年7月6日公開)はハイアットについて「他社の上位ステータス保有者が対象で、試用期間3ヵ月に5泊程度でエクスプローリスト/グローバリストに到達できる」と報告しています。ただしこれは公式確認が取れた情報ではありません。申請を検討する場合は、ハイアット公式の該当ページを直接確認してください。確認が取れ次第、本セクションは更新します。

ALL(アコー)——証明型は未確認。加点型オファーは2026年4月に終了

アコーでも、他社ステータスの証明によるマッチの常設受付を公式サイトで確認できていません。公式のオファーページ「Upgrade your status faster」は、2026年4月9日から4月30日までの登録期間に申請した会員へ、次の滞在後にステータスナイトを加点するという内容でした(クラシック+3、シルバー+5、ゴールド+8など)。このオファーの申請は終了していますが、こうした加点型はアコーが繰り返しやすい形式です。泊数での直接獲得を検討する場合も、オファーページの再掲を確認する価値があります。

なお、同じ個人のまとめ(前出のnote)はアコーについてもマッチの比較表を掲載していますが、公式の受付ページまでは確認できなかったため、本記事ではその数値は載せません。

【5秒診断】あなたの状況別・最初の一歩

最短ルートは、すでに何を持っているかで決まります。新しい資格をゼロから取るより、持っている資格を証明に使う方が早い。次の表で自分の行を探してください。

あなたの現状使える形態最初の一歩
他社ホテルの上級会員資格がある(ゴールド相当以上)証明型現ランクがベース/シルバーならヒルトンの専用ページへ。上位ランク保有者は対象外なので注意
ANAの上級ステータスがある(ダイヤモンド+More/ダイヤモンド/プラチナ/ブロンズ)提携型2026年10月以降のANA×IHG連携に備え、両プログラムに入会してアカウント連携まで済ませる
JAL側の資格がある(JGC・上級会員)提携型JMB×マリオット連携ページでアカウントをリンク。ティアによりマッチかアクセラレータかを確認
航空もホテルも何もない挑戦型・連鎖型の起点作り最も取りやすい1社の下位〜中位資格を確実に取得し、それを証明に次へ出す(第5章
年間30泊以上は泊める直接獲得が最短マッチの試用条件(例:ヒルトン90日12泊)より、普段の宿泊を積算する方が制約がない

診断を使う前に

対象ティアや付与ランクは各社とも変更が多い領域です。この表は2026年9月18日時点の確認結果であり、申請前には必ず各社の公式ページで再確認してください。特に提携型は「開始前の情報」が含まれるため、申込方法の公式発表を待つのが安全です。

連鎖マッチの設計図——起点の選び方と順番

連鎖マッチとは、あるプログラムで取得したステータスを、次のプログラムへの証明材料として使う手法です。個人のnote(くまろぅちゃん)が「連鎖マッチ」という枠組みで5社横断の比較表を公開しており、2026年に入ってから注目度を上げています。各プログラムの規約は「有効なステータスを保有していること」を申請条件とする書き方が中心で、その資格の取得過程まで問う記述は確認できていません。ただし審査は各社の裁量です(後述のリスク参照)。

動かす順番は、次の3原則で決めるのが合理的です。

  1. 確実な受付から先に通す:常設受付が公式確認できている社(2026年9月18日時点はヒルトン)を早めに通し、証明に使える実績を作る
  2. 提携型は待つより準備する:ANA×IHGのような開始予定は、入会とアカウント連携という「当日の作業ゼロ」状態を作っておく
  3. 一番欲しい特典の社を最後に置く:試用期間つきの資格は期限がある。最終的な目的地(例:ラウンジ重視なら上位ランクの整った社)は、証明材料が最も揃った状態で申請する

そもそも起点にできる資格を持たない場合、「入会特典で上級資格が付くカード」が起点になるケースがあります。ただしカードの選択は年会費や保険など金融商品の判断を伴うため、本メディアでは扱いません。カード比較の専門メディアを参照してください。

連鎖のリスク

マッチで取得した資格を次の証明に使う行為を明示的に禁じる規約条項は本記事の調査では確認できていませんが、審査を通らない可能性は常にあります。また、試用期間つき(期限つき)の資格は「有効なステータス」とみなされない場合も考えられます。連鎖はあくまで確実な制度ではなく、失敗しても旅の計画が崩れない範囲で設計するのが現実的です。

失敗しないための5つの注意点

検索窓には「ステータスマッチ 失敗」「ステータスマッチ 2回目」といった入力が実際に並んでいます。つまずきやすいポイントは、次の5つに収束します。

  1. 対象ティアの見落とし。ヒルトンはベース・シルバー限定で、ゴールド/ダイヤモンド保有者は対象外と公式に明記されています。高ランク保有者ほど「自分は対象外」という認識が薄いのです
  2. 証明書類の不備。ステータス画面に有効期限が写っていない、宿泊実績が対象期間外(ヒルトンは過去24ヵ月)などのケースです。期限の見える画面を1枚で撮るのが基本です
  3. 試用期間内の泊数未達。90日ゴールドのまま12泊に届かず期限切れ、はよくある失敗パターンです。試用期間の泊数条件が「いつもの泊数」で達成できるかを先に計算してください
  4. 特典の実施は施設ごとの判断が含まれる。アップグレードは空き状況次第、ラウンジアクセスはブランドや物件によって範囲が違います。マッチで付与されたランクの特典表を、利用予定の物件で確認しましょう
  5. 「1回のみ」の制限。ヒルトンは1回限りと明記されています。申請のタイミングは「一番使いたい時期の直前」が合理的です。短期の旅行のために早すぎる申請をすると、試用期間と日程がずれて損をします

まとめ——「受付中か」より「自分の資格で通るか」

ステータスマッチで最重要なのは、鮮度の高い一覧を眺めることではなく、自分がすでに持っている資格から逆算することです。2026年9月18日時点の確認結果を最後に整理します。

  • ホテル資格を証明に使うなら、ヒルトン・オナーズ(常設・ベース/シルバー限定・90日ゴールド→6泊/12泊)
  • JAL側の資格があるなら、JMB×マリオット連携(常設・アカウントリンク)
  • ANA側の資格があるなら、ANA×IHG連携の開始(2026年10月以降)を連携済みで待つ(上位2ランクは実泊2泊が必要)
  • IHG・ハイアット・アコーへの直接申請は、常設受付を確認できていない。動きがあったら本記事の確認日を更新します

本記事は各社の受付状況を確認日つきで管理し、変わった時点で更新します。次回の重点確認はANA×IHG連携の申込開始(2026年10月以降)の予定です。マッチした後の特典の使いこなしや、5大会員プログラムの体系的比較は、会員プログラムカテゴリで順次解説していきます。

よくある質問

ステータスマッチはなぜ失敗するのですか?
主な原因は4つです。①対象ランクの見落とし(ヒルトンはベース・シルバー会員限定で、ゴールド以上の保有者は対象外と公式に明記)、②証明書類の不備(ステータスの有効期限が分からない画面など)、③宿泊実績が証明対象期間外(ヒルトンは過去24ヵ月以内)、④同一プログラムへの再申請(1回限りの制限に抵触)。申請前に公式ページの対象条件を確認してください。
ステータスマッチは2回目の申し込みができますか?
同じプログラムへの再申請は難しいのが実情です。ヒルトン・オナーズは「1回のみご利用いただけます」と公式ヘルプに明記されています。一方で、あるプログラムで取得したステータスを別のプログラムへの証明に使う「連鎖」は、各社それぞれ初めての申請になるため可能な場合があります(本文の「連鎖マッチの設計図」を参照)。
2026年もステータスマッチは受け付けていますか?
2026年9月18日時点の確認では、ヒルトン・オナーズの常設受付とJMB(JAL)×マリオット・ボンヴォイの相互連携が利用できます。ANA×IHGの連携は2026年10月以降に順次開始予定(ANA公式プレスリリース)。IHG・ハイアット・アコーへの直接申請は本記事の確認方法では常設受付を確認できておらず、開始情報が出たら確認日を更新して追記します。
ヒルトンのステータスマッチ申請後、ステータスはどこで確認できますか?
ヒルトン・オナーズのアカウントにログインした会員ページで、現在の会員ランクを確認できます。マッチが承認されると90日間のゴールド表示に切り替わるため、期限と試用期間中の宿泊数(6泊でゴールド維持、合計12泊でダイヤモンド)を合わせて管理するのがおすすめです。